週刊大衆  双葉社 1963/10/17号  40円  表紙   モデル 加賀まり子   文字    野獣派作家 大藪(竹かんむり)春彦    特別ルポ偽装する夜の売春地帯を行く    これは心外 女あまって嫁さん足らず    好評連載 恋愛作戦要務令  小畑千代&佐倉輝美(試合着他/5ページ/モノクロ) 1964/12/24号  50円  表紙   モデル 朝丘雪路  東宝「花のお江戸の無責任」広告   古屋助六:植木等   白井村の権八:谷啓   幡随院長兵衛:ハナ肇   クレージーキャッツ   揚巻:団令子   小紫:池内陽子   お菊:藤山陽子   女房おぎん:草笛光子   総天然色   揚巻(団令子)の写真  新国劇の新しい波(ヌーベル・バーグ)   『太閤記』でお茶の間に進出する緒形拳  連載小説 背後に夜があった   作 菊村 到   画 宮永 岳彦  白黒グラビア ミスタージャイアンツ愛の本塁打   長嶋茂雄と西村亜希子の婚約発表  女のいる場所 肉体相打つ女プロレスラー生活   好奇な眼に囲まれた意外に堅実な女性   東京・神田駅のガード下にあるキャバレー   ボーナス・シーズンのせいもあって大盛況   ドア・ボーイにいわせれば、   「そりゃボーナス景気もあるけどさ、惹きはショーだよ、この看板だよ」   正面の壁いっぱいに大きく   『女子プロレス大試合』の絵看板が   「全日本ライト級チャンピオン小畑千代クーン。    おなじくバンタム級チャンピオン桜てるみクーン」 # 佐倉輝美のことであろう。   黒服のマネージャーが司会者を兼ねてアナウンスすると   女子レスラー四人が水着にガウンをはおって登場、   写真    全日本バンタム級チャンピオンの桜てるみさん   二人ずつわかれてタッグ・マッチだ。   「ここに出場しました選手は、それぞれみんな全日本のチャンピオンで    あります。一流中の一流であり、素晴らしいテクニックの持ち主で    ある。この選手たちの試合にご期待ください」   いつの間にか司会から解説者に変わったマネージャーが喋りたてるうちに、   ゴングが鳴って試合がはじまる。   写真    桜さんの勤める喫茶店で憩う小畑千代さん=左=桜てるみさん=右=   なかなか芝   居っ気もある。中性的にあばれ   まわるかと思うと、ドデーンと   尻モチをついてみせ、   「イタイーン、バカーッ」   などとムスメっぽい泣きベソ   をかいてみせたり、   「イヤーン、エッチ! 変なと   こへ手エ突っ込まないでエ」   などと、きわどいオンナのセ   リフをいったりして観客をわか   せる。    ヒステリー声を出して、リン   グ上のたった一人の男であるレ   フェリーに噛みつきかかると、   対戦の相手は、   「よしてよ、オトコをいじめん   のは」   とかばって出る。すると、   「なんだよ、オトコとみるとす   ぐデレデレしやがってエ」   好きで入った道   キャバレーのショーとしては   これほどウケながら、女子プロ   レスは衰退の一   途をたどってい   る。    十年ほど前に   なるプロレス最   盛期に、はじめ   て日本へアメリ   カの女子プロレ   スラーがやって   きて、ワっとば   かり、   “男もすなる道   を女もせむと”   女子専用の道   場や選手のクラ   ブができた。    小畑千代さん   と桜てるみさん   # 「佐倉輝美」の誤記?   がこの道に入っ   たのも、そのブ   ームのころであ   る。    小畑さんは東   京・向島の印刷   屋の娘で、きさ   くな下町っ子、   小さい頃からオ   テンバだったわ   けではない。妹   # 小畑紀代のことと思われる   の方がオテンバ   で「姉さんより   威張っている」と近所の評判だ   った。    その妹が親にかくれて、いつ   のまにかレスリングを習い、女   子プロレスの選手になってしま   った。   「男みたいなことでみっともな   い」   と家中がやめさせるために千   代さんが使いに出された。    妹が道場でトレーニングして   いるところをみて、千代さんは   なぜかやってみたくなってしま   った。その場で入門した。ミイ   ラ取りがミイラになったわけ   だ。   桜てるみさんの動機も簡単。   「弟が柔道の有段者になってカ   ッコがいいもんだから、自分で   もやりたくなっちゃった」    そのやさきに“女子プロ・レス   ラー募集”のビラを目にした。   こんな商売もあるのか、こいつ   は面白そうだ、こっちにしよ   う。   二年の厳しい訓練   二年間の訓練期間があった。   写真    熱戦をくりひろげる小畑さんと桜さん    試合を離れれば仲のよい二人    千代さんは右のロッ骨を全部   折っている。てるみさんは右腕   を二回骨折した。    ほんのまだ十五、六のうら若   い娘が、なんでまたこれほど激   しくムチャな鍛錬に堪えられた   のかと問えば、   「好きだったのね、レスリング   が性に合ったのね」   「やめようなんて一度も思わな   かった。プロレスの魅力にどん   どん引きずり込まれちゃった」    一時は北海道から九州まで全   国におよそ二百人近くの女子プ   ロレスラーがいたという。   だがこの人気   もここ数年、めっきり衰えてし   まった。    結局いまは、   全国で女子プロ   の選手といえば   二十名を欠ける   数しかいない。   恋人が欲しい!   「なんだかんだと、月のうち十   回くらいは試合があります。あ   との二十日は遊んで暮らすのは   もったいないから、アルバイト   やってる」   という桜てるみさんは、リン   グを降りてニューファッション   の服を着込むと、小桜京子のよ   うな愛嬌とお色気に溢れた喫茶   ガールなのである。    てるみさんは浅草生まれの職   人(ブリキ屋)の娘、働き者の   癖も、あけっぴろげな性格も、   親ゆずり、土地柄のせいだ。    プロレスをやってることは最   初から店主に言ってあり、試合   の日は休ませてもらえる。同僚   も応援してくれる。   「キミ凄げえなあ、オレみたぜ。   あんなバイトやってんの?」   などという客があると、   「あっちが本職で、喫茶ガール   がアルバイトよ。どう、あたし   強いでしょ?」   隠すどころか宣伝に相つとめ   る。だから知ってるお客はみ   んなてるみさんのファンになっ   て、勤め先の喫茶店はいまや   「後援会事務所みたいなもん   よ」ということになる。    不景気ゆえにプロダクション   やクラブが解散し、てんでんば   らばらになっているレスラー仲   間たちがてるみさんのいる喫茶   店を連絡場所に集まってくる。    色とりどり、娘らしく、女ら   しく装いをこらした普段の彼女   たちは、   「レスラーだなんていうとオト   コのコはおっかながって寄って   こやしない。別に抱きつきすぎ   て、絞め殺しちゃうなんていう   心配はないんだけどなあ」   「あーあ、誰かガッチリ体固め   してくれる人いないかなあ」   「バカだねえ、そんなハッキリ   いうヤツあ女じゃないよオ」  表紙4   大黒印洋品 広告    Merry Christmas    ファンシールックで    クリスマス!    大黒・ファンシー    ニットセーター 1968/08/15号  未入手  # Yahooオークションにおける落札価格の実績:  # 2020/06/27 22:12 2300円(開始価格2300円)  70円  表紙   モデル 城野ゆき   夏季特別   増大号   (縦書き)   いよいよ好評!   ここ一番 川上宗薫  カラーグラビア  グラビア特集  真夏を彩るビキニの美女たち   松岡きっこ   奥村チヨ   倍賞美津子   山本リンダ 1969/05/29号  60円  表紙   モデル 広瀬ミサ  表紙2   サーフベビー広告  人物アップ・ロング お色気CMのチャンピオン 人気抜群小川ローザの素顔  カメラ・ルポ世相断面 迫真の演技女子プロレス   リング下に転落したレスラー。観   客は身近に彼女らの肉体が見られ   る。これもサービスのうちか。   上になり下になってマット上でくりひろげ   られる女と女の死闘。美人レスラー京愛子   は女子プロレスラー界のNo.1。なんともい   えぬエロチシズムが漂ってきそうだ。